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052Hip Hopシーンを牽引してきたDJ RYOWのBrand New Album 「I Have a Dream.」がリリースされた。

DJ Ryowほど国内のDJで作品を出している人はいるのだろうか。名古屋の伝説的クルーM.O.S.A.D率いるBallersに所属し本格的に活動をスタートさせて以降「052Legends」などの東海地方のHipHopにフォーカスをあてた作品や、様々なトピックにフォーカスしたMixtapeシリーズ、そして通算100作を超える「Next Generation」等数々のMixtapeを世に出し続ける中、2005年にリリースされた「Project Dreams」から始動したプロデュースアルバム。そこから11のプロデュースアルバムをコンスタントに出し続け、前作から約2年ぶりにリリースされた13枚目の今作「I Have a Dream.」プロデュースアルバムで13枚目というのは、HipHopシーンで最も有名といっても過言ではないDJ Khaledがリリースしてきたアルバム数と並ぶ。

そんな13th Albumのタイトル「I Have a Dream.」これはノーベル平和賞を受賞したマーティン・ルーサー・キング牧師が、おこなった1963年にワシントンDCで行った歴史的演説の一説。なぜこのタイトルになったのかは、自身のレーベルサイトDREAM TEAM MUSICで明かしている

DJ Ryowのアルバムといえば盟友AK-69等のお馴染みのアーティストから、同郷のアーティストや、若手アーティストなど、毎回様々なアーティストをPickupしているが、今作で特に注目すべきアーティストは1曲目の「Intro」に参加した”E”qualだろう。今のYouth世代には分からない人もいるかもしれないが、知っている人からすれば”E”qualの参加は感慨深いものがある。なぜなら”E”qualはTokona-Xと共にM.O.S.A.D.として活動し、DJ RYOWと共にBallersとしても活躍した名古屋を中心にカリスマ的な人気を誇るラッパーだったが2019年で音楽活動を引退していたからだ。そんな彼の復活は1ファンとしては非常に喜ばしい出来事である。今回参加した「Intro」でもロックを感じさせる少し掠れたハスキーボイスからあげられる”E”qulらしいワードチョイスを用いた情景描写は健在であり、1曲目に”E”qualを起用したDJ RYOWの名古屋052への愛とリスペクトを感じる。

他にもトウカイテイオーTokona-Xの「H2」をサンプリングしたビートにヤングトウカイテイオー¥ellow BucksとAnarchyを起用した「I Know What」や、今最も注目を集めているフィメールラッパーCyber Ruiと、Mariを迎えたクラブバンガーな一曲「Bling Bling」、毎度中毒性抜群のSocksが自身の本名をタイトルにした「あきら」、NBA YoungBoyなどの楽曲を手掛けるデンマークのプロデューサーチームUPNORTHが参加した「All Though the Night ft. JP The Wavy & Sirup」「言ってみて ft. Dada & Azu」、AK-69がDJ Ryow、¥ellow Bucks、C.O.S.A、Mariと共に行ったイベント「EXCLUSIVE TOKAI」で初披露された「Picture me rollin’ ft. C.O.S.A & Kalassy Nikoff」等、名古屋を中心とした豪華なアーティスト達が参加している。

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